トレポンが突然動かなくった?!
実は簡単な理由だった…トレポンあるある
トレポンのメンテナンスを日々受けていると様々な故障・修理ケースを体験するわけだが、トラブルと思い実際にお客様のトレポン本体を拝見すると、意外と簡単な理由だった…という事も少なくない。
そこで、トレポンが突然動かなくなった際によくあるイージートラブルをご紹介しよう。知っていればわざわざショップに修理依頼しなくてもすぐに元に戻るかも?
トリガーを引いても動かない
いつもの様にトレポンを撃っていたら、弾切れでもないのに突然停止。ボルトストップをいじってもまるで反応なし。なんで?
シンプルに「動かない」という症状に対しては基盤やモーターなど様々な原因が考えられるが、大きなトラブルの場合は何かしら前兆を感じることが多い。
しかし中には何の前触れもなく動かなくなってしまうケースもよくあること。これの場合は原因はじつはとても簡単なことで…
ギアボックスを留めるボルトの緩みが原因であることが多い。
トレポンを撃っているうち、振動により気づかぬうちに徐々にボルトが緩み、ある程度頭が飛び出てくるとボルトリリースボタンを上に押し上げる形になり、ボルトストップ状態に陥ることがよくある。
単純な原因だが意外と気付きづらく、また大きなトラブルではないためホッと肩をなでおろすユーザーも少なくない。
ボルトリリースを一旦取り外して矢印の部分のボルトを締めなおそう。
今後の防止策としてロックタイト(ネジロック剤)青を少量付けると緩みづらくなる。
ギア・モーターの回転が不自然
動かなくはないけど、トリガーを引いた時になんだか力強さが無い、ギアやモーターの回転に違和感がある、たまに反応しないという時は、モーターのトラブルやギアボックスの不調を疑うユーザーも多いだろう。
だがこれも意外と単純な理由で、モーターブラシが減っているだけというケースがある。
モーターブラシは自身を削りながら機能するため、気が付くと結構減って短くなっている場合がある。
モーターブラシが短いとスプリングでロータのコミュテータ端子に接触しづらくなり、最終的には通電しなくなってしまう。
モーターブラシは定期的に交換するようにし、動きに不調が見られるようならブラシの残量をチェックしてみよう。
レシーバーがガタつく
しっかりとセッティングが出来ていればガタなどほとんど感じないのがトレポンだ。
トレポンを構えた時に少しでもガタつきを感じる場合は、何かしらのセッティングがうまくいっていない証拠だ。
一番多い原因としてはストックパイプキャップに挟むシムが足りないことが挙げられる。テイクダウンを楽にしたいからといってここのシムを減らしてしまうと、レシーバーのガタツキや、弾道にも悪影響が出てくる。
上下レシーバーを組む時に「バチン!」と音がするくらいキツめになるようシムの枚数と厚みを調整しよう。
また、ストックチューブナットがいつの間にか緩んでいてガタが発生している場合もある。
こちらもこまめにチェックするようにしよう。
ストックチューブナットを増し締めする際は、パイプが供回りして配線を噛まないよう注意が必要だ。
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トレポンあるあるとしてよく発生するも、自身で簡単にチェック・対応ができるイージートラブルについてご紹介してきた。トレポンはテイクダウンできるうえシリンダーとチャンバー、ギアボックスがそれぞれ独立しているためバランスを取る難しさはある反面、個々のトラブル解明や修理・調整がしやすいのも事実。
オーバーホールや大きなカスタム・修理はショップにお任せしつつ、小さなトラブルや簡単なメンテナンスは自身でもわかるようにしておくと一層楽しめ、愛着も湧くようになる。